今年から米国株に投資している私ですが、今でも一つだけ日本株を所有しています。所有している理由は、塩漬けになっているからであります。それをご紹介します。
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これが、私の塩漬け銘柄、ジャパンディスプレイ(JDI)です。
今でも50% 以上の含み損を抱えています。額は大した事ありませんけどね。
ジャパンディスプレイは、簡単に説明すると、ソニー、松下、日立の液晶ディスプレイ事業を統合して出来た会社で、設立以来一度も黒字になった事がなく、赤字がどんどん膨らみ、産業革新機構から多額の資金を借り入れて、借金まみれになっている会社です。
私が、なぜこの会社に興味を持ったかと言うと、地元にジャパンディスプレイの工場が有るからと言う単純な理由からです。
このジャパンディスプレイという会社は主力のスマホ用液晶部門は経営不振に陥っているのですが、スマホの液晶パネル以外にも車載用液晶部門やパソコン用の液晶部門を持っていて、こちらの方は売上がは順調に伸びています。
また、液晶の製造にプリント方式という独自の方式を持っており、受注さえあれば、その技術を使い韓国や他社ライバルメーカーより低コストで製品を作る事が出来ると言う利点を持っており、また、ジャパンディスプレイの作るフルアクティブという液晶パネルは超狭額縁のため、こちらも他社との競争力を見込めるといった事があります。
更に、一昨年の7月からJDIの執行役員CMOに、凄腕のプロ経営者、伊藤嘉明氏という方が就いて社内の改革をバンバン進めていて、BtoCの事業を進めている。2018年度2Qの決算では、悲願の黒字化を達成出来そうという記事を見た事もあり、
“この会社、意外といけるんじゃない?”
と思い、ちょっと買ってみようかと思いました。
ちょうど春先に180~200円ぐらいだった株価が8月頃に160円を切るぐらいまで落ちてきており、2Qで決算が黒字化すれば必ず株価は上がるだろうから今が買い時ではないか。このままうまく業績が回復して、例えば数年後に株価が一株1600円ぐらいまで上がったりすれば、これはテンバガー達成やんか!と思ったこともあり、購入してみる事にしました。(今思えば、これは自分の根拠の無い妄想でしたね。欲とは恐ろしい物です)
という事で、ジャパンディスプレイの株を8月に一株158円で400株購入しました。
その後、ジャパンディスプレイの株価は少しずつ下がり続けていて、この頃は日経平均も下がっていたので、日経平均に連られてるのかな、とか思いつつ11月11日の2Qの決算発表を待ちました。
ついに決算発表を迎え決算内容を見ると、商品の受注は有ったが、材料の部品の調達が遅れ、そのために生産にも遅れが生じてしまい、10月単体では黒字だったが、結果として2Qでの黒字化は無理でしたという内容でした。
こういう当初の予想に届かない決算が出た場合大概株価は下落しますね。その日からJDIの株価は更に輪をかけて下がり始めました。
そして、12月にかけては株価の急落があり、158円で買った株が遂に52円まで下落しました。この頃は、持ち株全てが下落しており、ポートフォリオが真っ赤っかで、日々拡大していく評価損を眺めて、“マジか~!?、また評価損増えとるやんけ~!?”って毎日思ってました。
初めての急落を経験して、毎日ジリジリとポートフォリオの評価損が大きくなっていくのは、見ていて気持ちのいいものではなかったですね。
ジャパンディスプレイに関しては、株価が三分の一まで下がったのですが、もう開きその時点で直りました。と言うか、半分どうでもよくなったのもあります。(あまり良い事ではありませんが。)
株価が52円なので、もう0円まで株価が下がっても52円しか下がる余地が無いので“このまま、持っておこう”と放置する事にしました。
すると、その後すぐにジャパンディスプレイの株価が急騰しました。急騰と言っても、70円台まで上がった程度ですが、何が起こったのか分からずに、ネットで調べると中国企業との出資の交渉を進めているという報道が出て、株価が上がったようでした。
驚いたのはその出来高で、一日の出来高が2億株を越えており、その後二日間2億株前後の出来高が続きました。
調べてみると、ジャパンディスプレイの株式総数は8億5000万株ほどありますが、一日に2億株も売買されて約定する日が三日も続くって、私のような株式投資の経験の少ない者にはもう意味の分からない領域ですね。
なかなか、勉強させてくれるジャパンディスプレイです。
長々とした作文になっていますが、もう少しだけお付き合い下さい。m(_ _)m
その後、今年にかけて中国の景気減速と米中貿易摩擦の影響を受け、次期決算の内容が厳しいと発表がありました。
噂のあった外国資本の受け入れについても、一昨日に中台連合からの出資の受け入れ経営権も中台連合に移るとの報道ありました。
そして、本日、19年3月期決算(3Q)があり、やはり収支は赤字。更に通期での黒字化は困難ということで、5年連続の最終赤字もほぼ決定しました。
頑張ってはいるのですが、なかなか結果の出ないジャパンディスプレイです。今後は中台連合からの出資も受け、これからが本番なのかもしれません。
私としては、今更損切りするつもりも無いので、このまま行く末を見守りたいと思います。
今後、業績が回復して株価が私の買値まで戻ってきたら、様子を見ながら、この株をどうするか考えようと思います。
こうやって、こういう会社がどうなってゆくのかというストーリーを見るのは楽しいのですが、株価が紙クズになるのだけは、勘弁してほしいということで。頑張ってくれ、ジャパンディスプレイ。
以上、私の塩漬け銘柄のジャパンディスプレイの紹介でした。
今回も駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました。